[今週の気になる] プロギタリスト達から尊敬される”ミュージッシャンズ・ミュージッシャン”「アラン・ホールズワース(Allan Holdsworth)」氏、70歳にて永眠〜哀悼の意を込めて…

アラン・ホールズワース(Allan Holdsworth)

2017年4月16日、アラン・ホールズワース(Allan Holdsworth)氏が、満70歳にて永眠されました。彼はプロギタリスト達から尊敬される”ミュージッシャンズ・ミュージッシャン“と呼ばれるイギリス出身のギタリストで、数々のギタリスト達に影響を与えてきました。

主にロックおよびジャズ・フュージョン界で活躍。1978年には、プログレ界の大物が集ったUKに参加。しかし、音楽的方向性の違いからビル・ブルフォードと一緒に脱退。その後は、ビル・ブルフォードとブルフォードを結成しますが、こちらもアルバム1枚で脱退。

その後、自主制作にて『i.o.u.』を発表後、ホールズワースに私淑するエディ・ヴァン・ヘイレンの助けを得て『Road Games』を発表してからは、ソロ・アーティストとして順調にアルバムを発表するようになります。(Wikipediaより一部抜粋)

ヴァン・ヘイレン(Van Halen)のギタリスト、エドワード・ヴァン・ヘイレン(Edward Van Halen)も彼から大きな影響を受けており、「アラン・ホールズワースこそ最高だ」との言葉を述べています。

音楽スタイルとしては、どの分野にも属さないまさにアラン・ホールズワース独自のスタイルと旋律が主流。ロックの側面から見れば”ジェフ・ベック(Jeff Beck)”風でもあり、またジャズの側面から見ると”パット・メセニー(Pat Metheny)”風でもあります。

でも根本の音楽性は彼ら二人の要素からは程遠く、ある意味プログレッシブ的でもあり、またジャズ的なインプロビゼーション(即興演奏)の要素も強い、彼ならではの独自の音楽性を持っています。またそれがテクニックに基づいたものだからこそ、これまで多くのミュージッシャンから尊敬を集めてきたのでしょう。

彼が奏でる旋律は、ギターを弾いているというよりも、ジャズトランペットを吹いている感じにより近いのではないでしょうか。それはまさに”マイルス・デイヴィス(Miles Davis)”が、即興でトランペットを吹いているかのような感じ。その臨場感とスケールの大きさこそが彼の持ち味であり、他のギタリストには真似出来ない唯一無二な世界観なのです。

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彼が永眠されたことを知り、あらためて彼の作品を聴き直してみました。初期のアルバム「I.O.U. (1982)」「Road Games (1983)」「Metal Fatigue (1985)」辺りは昔聴いていたのですが、その後はちょっと遠ざかっていました。

でも今こうしてあらためて聴き直してみると、どの作品にもそれぞれの奥深さがあり、そこにはテクニックに裏付けされた彼ならではの旋律が広がっています。ジャズのような緊張感ある演奏があると思えば、映画音楽のような映像が目の前に広がる演奏もあります。

まさにロックやジャズという枠組みにとらわれず、プログレッシブとインプロビゼーションの世界感に、独自の旋律を奏でた唯一無二のギタリストであった、と実感させられます。

最後に1曲どの曲を選ぶか?といわれると難しいのですが、アルバムとしては「I.O.U. (1982)」「Road Games (1983)」辺りに思い入れが強いでしょうか。とくにアルバム「I.O.U. 」に入っている「Where Is One」などを聴くと、この1曲だけでも彼の音楽性、テクニックの素晴らしさを感じとれる気がします。

アラン・ホールズワース(Allan Holdsworth)永久に安らかに。



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